コーチングの難しさ

レーニングを真剣に長期間行っていると、驚くほど進歩します。精神的にも技術的にも高い所に辿り着きます。他の人にも教えたくなります。しかしここからが難しいんです。その人の性格、今の精神状態、これまでの経緯、自分との関係、あらゆることを考慮して、ここぞと言うときに絶妙な言葉を選びます。どんなに良いことをアドバイスしても相手に沁みこまなければ意味は有りません。場合によっては反発されてしまいます。あえて何も言わない時も必要です。同じことでも10人いれば10通りの言い方を選びます。その時のジムの空気をあやつる事も大切です。一箇所で熱くなっている時はそこだけ空気が濃くなってゆがみます。周りの人が引かないようにさらっと空気を流してやります。誰もが快適かどうか、ジム内に居る人全ての気持ちを瞬間に読み取ります。どの輪にも入らずに、客観的に外から見つめます。コーチングは奥が深い。まだまだ到達しません。